アムレットさんの活動報告日記~ブログの章~

基本的にツイッターにいますがそこで書ききれないような事をここに書きたいなって思ってます

アサルトリリィの安藤鶴紗に関する描写の個人的見解 他

アサルトリリィの安藤鶴紗に関する加入などがあっさりしているとか彼女に関する話がない言われていますが、ここで僕はある仮説に至った「もしかしたら、強化人間や薬物の類いの描写が出来ないんじゃないか」と

 

最近の、てか結構前からテレビ、特にアニメって描写に制限が色々かかってるんですよね。

 

例えば血を出すにしても真っ赤はダメとか、飲酒喫煙描写はダメみたいな感じに…もう最近はネットが主流なため、もしかしたら多くの人が忘れているかもしれないですが。

 

だからアサルトリリィ安藤鶴紗関係の話はしなかったんじゃなくてできなかったのだと推測します。

 

ここでは自分にとって多くのアニメを知るきっかけとなったガンダムシリーズを絡めつつ、話を進めていきたいと思います。

 

もしもガンダムに興味ないとかって人は目次でその項目も飛ばしてもらっても大丈夫です。

 

まずは安藤鶴紗についての説明を軽くさせてもらいます。

 

 

 

 

 

安藤鶴紗

 

 

アサルトリリィに登場する人物、ヒュージ研究を行う企業「G.E.H.E.N.A.」で強化を受けた強化(ブーステッド)リリィ

 

過去に何度も裏切られた経験から心を閉ざしており他者と距離をおこうしているがその本質は優しい性格。

 

猫が好きでありアニメでも猫と戯れている姿が確認されている。

 

アニメ版だと5話でとともに一柳隊に加入する。

 

小説版「一柳隊出撃」だと鶴紗が単身で任務についていたが、その際に介入してきた梨璃に助けられ以後彼女に対して心を開くようになり一柳隊に加わることとなる。

 

小説版の内容によると、彼女の父親がヒュージと対話をしようと試みた結果、鶴紗は父親共々犯罪者扱いされ彼女は否応なく強化手術を受けさせられたという過去を持つ。

 

強化リリィは通常のリリィにはない能力を有してる場合がありますが、その中でも「リジェネレイター」と呼ばれるものがあります。

 

これは常人なら完治に数日、数週間かかるような傷でもすぐに治してしまうというスキルです。小説においてもそのような描写がある。

 

これが彼女についてですアニメ版だと9話時点だと鶴紗の口からG.E.H.E.N.Aについての事が語られます。

 

小説版では一柳隊のメンバーである楓・J・ヌーベルは中等部時代から鶴紗を知っているような描写があり、鶴紗を救おうとしたが叶わずに申し訳ないという感情を持ち合わせていた。

 

 

 

ガンダムシリーズにおける強化人間

 

 

ここでガンダムシリーズにおける強化人間の凡例をいくつか解説します

 

・生体CPU 機動戦士ガンダムSEED(2002年)

 

機動戦士ガンダムSEEDに登場する強化人間たちの呼ばれかたでブーステッドマンとも言われている。

 

ガンダムSEEDの世界観について解説させていただくと、この世界では遺伝子操作された人類「コーディネーター」と、そうでない人類「ナチュラ」との戦争が描かれています。

 

遺伝子操作され、モビルスーツ(ロボット)の操縦技術に優れたコーディネーターに対抗するためにナチュラル側が用意したのが生体CPUです。

 

脳にマイクロチップを埋め込まれおり、その他にもγグリフェプタンと呼ばれる薬物を投与されている。

 

そのため身体能力などが非常に高く、また薬の影響で恐怖心を払っている。

 

しかし代償として薬の効果が切れると激しい禁断症状に苦しむという問題点も抱えている。

 

劇中でも兵士というよりはモビルスーツを動かすための部品というような扱われ方をしている。

 

 

・エクステンデッド 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004年放送)

 

ガンダムSEEDの続編にあたるDESTINYではエクステンデッドと呼ばれる強化人間たちが登場します。

 

前作に登場したブーステッドマンは非常に高い戦闘力を発揮していたものの薬物投与のせいで脳が破壊され、正常な判断ができないという兵士としてはある意味致命的な欠点を持っていました。(劇中でも同士討ちの場面が見受けられた)

 

このため続編では精神操作に比重を置いた強化人間が作られました。これがエクステンデッドです。

 

前作に比べたら戦闘力は落ちてますが(それでも一般兵などは歯が立たないレベル)その代わりに潜入調査などのデリケートな任務にも対応できるようになりました。

 

また緊急時にはブロックワードと呼ばれる単語が設定されており、特定の単語を聞くと錯乱状態になるという特性があります。

 

 

・超兵 機動戦士ガンダム00(2007年放送)

 

機動戦士ガンダム00における強化人間は本編中に登場する陣営、人類革新連盟超兵がそれにあたります。

 

超兵デザインベイビーナノマシンを投与するなどして身体機能などの強化をしています。

 

他にも本編中のある人物のように戦災孤児を集めて実験体としている場合もある。

 

劇中でもランニングマシンを表情一つ変えずに走っている様子があります。

 

また脳量子派と呼ばれるものが使え、それにより反射神経が凄まじくよいです。(ただし劇中ではその反射能力に思考が追い付いておらず、本能で動いているだけと言われている。)

 

更にこの脳量子派が他人の脳量子派と干渉した場合激しい頭痛に襲われるという欠点もある。(わかりやすい例えとして磁石の同じ極を近づけようとするような感じ)

 

 

フル・フロンタル 機動戦士ガンダムUC 機動戦士ガンダムUC RE:96(2010年上映開始、2016年放送)

 

ガンダムシリーズの原点とも言うべき「宇宙世紀」にも強化人間はもちろん登場します。

 

宇宙世紀にはニュータイプと呼ばれる能力者がおり、はっきりと言うとそのニュータイプ能力を投薬や肉体強化、洗脳などで人為的に引き出しているものです。

 

しかし大抵の強化人間は強化の代償として精神が不安定となり自滅に近い最後を遂げるパターンが多いです。

 

上記で上げたフル・フロンタルですが彼もまたそんな強化人間の一人です。

 

しかし彼は従来の強化人間にありがちな不安定さはなく、むしろ一軍を率いれるほどの冷静さカリスマ性を有していました。

 

しかしここで問題とするのは、その描写です。

 

小説版では明確にとある人物が作り出した強化人間とされていますが、アニメ版だとそのような台詞などはありません。

 

ミネバ・ラオ・ザビ「退がりなさい、フル・フロンタル。お前はシャアに似せて作り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男」

 

機動戦士ガンダムUC  ep7 虹の彼方へ

機動戦士ガンダムUC RE:0096 20話 ラプラスの箱より

 

と、このように作られた存在とは言われていますが明確に強化人間だとは言われていません。

 

言われているとしたら、本編に登場するもう一人の強化人間「マリーダ・クルス」に対してです。

 

 

阿頼耶識システム 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(2015年放送)

 

阿頼耶識システムとは脊椎にナノマシンを付着させることで「物理的」に人と機械(モビルスーツ)を繋げることが可能となるシステムです。

 

これにより学習などがなくともモビルスーツなどの操縦が可能となりますが、このナノマシンは成長期の子供にしか定着しないという欠点があり(本編では17歳ではもう定着しないと言われていた)また手術に失敗すれば半身不随になるという問題も抱えていた。

 

このため、本編ではあまり使われなくなりましたが、主人公を初め、一部の人等にはその技術が使われています。

 

広域的に言えば強化人間ではあるが本分ではそのような描写などは一切ない。

 

まとめると

 

SEED:明確に強化人間と言われており薬物使用などの描写もある

DESTINY:こちらも明確に言われているが投薬などの描写はあまりない

00 :強化とは言われているがそれらをあんまり普及されとおらず投薬もあまりない

UC:強化人間設定はあるがそこまで言及はされていない

鉄血:過去の技術であり、そこまで強化について言及されていない

 

 

とまぁこのように最近の作品になればなるほど薬物強化やそもそも強化人間という事実すらも、ぼかされたよな表現がなされているんですよね。

 

ですから人を強化する、または薬物などは描写しにくかかったんじゃないかなって思い出します。

 

ちなみにですがAGEビルドファイターズにも機械により能力を引き出すという強化がありますが、ここでは割愛します。

 

一柳結梨の存在

 

ここで一つ、話題として上げるなら7話から登場し9話にて衝撃的な最後を遂げた一柳結梨ちゃんの存在です。

 

彼女はG.E.H.E.N.Aの非道な実験の象徴またはあの世界を象徴する存在として産み出されたんじゃないかと…。

 

ニュータイプ2021年1月号の監督インタビューによると

 

前半戦は夢結が抱えていたものを梨璃の純粋さで救うようにするが、後半では二人の関係を深める祭にある程度梨璃にも重いもの背負う展開が必要だと感じた。

 

そのため原作サイドやアニメ製作の関係者と慎重に話を進めた結果で結梨ちゃんを出すことにしたのだと。

 

主要メンバーに戦死者を出すにしてもどうするのかを決めており、あの世界アサルトリリィは本来なら重い世界で本編で描写されているその裏側では多くの少女たちが戦いの中でその命を散らしているのであると

 

そのためにも今回の話になったのだと。

 

 

 

 

ニュータイプ 2021年1月号

ニュータイプ 2021年1月号

  • 発売日: 2020/12/10
  • メディア: 雑誌
 

 

 

もしかしたら…?

 

これは第10話視聴後の僕の独断と偏見による予測みたいなものです。

 

9話で命を落とした結梨、そして再び夢結の前に姿を表した彼女の主語天使(シュッツエンゲル)川添美鈴

 

もしかしたらですがアサルトリリィのテーマは死者に対する向き合い方なんじゃないでしょうか?

 

アニメのタイトル「BOUQUET」は「花束」の意味ですが、これは死者が眠る場所、つまり墓地に手向けるものという意味じゃないでしょうか?

 

現にEDのワンカットでもそのような描写がありますし。

 


TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」第10話エンディング映像

 

 

ですから結梨ちゃんの死亡が確定したとしてもここで出番が完全に終わりだとは思えないんですよね。

 

ここからは本当に僕の勝手な妄想なんですが最終決戦時に結梨ちゃんの魂が梨璃ちゃんや一柳隊のみんなに力を貸してくれるんじゃないかなって予測しています。

 

 

あとがき

 

結梨ちゃんに関しては色々と賛否別れているのは知っています。

 

ドール時代からの古参からはいきなり出てきたキャラが…みたいに扱われていますし、舞台や小説などにも手番は無く、またゲームなどへの参戦も難しい…。

 

だから新規のファンも困惑している。

 

ですが僕はアニメの中で死者を出すのは判断が難しいと知りつつも覚悟をして、全力で取り組んでくれた監督以下公式の決定を尊重したいなって思います。

 

最近のオリジナル作品とかってキャラを殺してしまうと、そのキャラを演じていた声優のファンがアンチになるとか他のファンも重い展開を嫌って離れてしまうってのがよくあるんですよね。

 

だから最近のオタクってvtuberに逃げてる人がかなり多いんですよね。

 

もしもこの作品が80年代みたいな悲劇的ヒロインが流行っていた時期にやっていたらもしかしたら爆発的ヒットになっていたんじゃないかなって予測します。

 

逆に今やったら最悪、様々なメディア展開をしている「アサルトリリィ」ってコンテンツの可能性を閉ざしかねない危険性もあったと思います。(アニメが売れなけば続編なども作られずゲームやドールにも影響が出る)

 

ドールはまだしもゲームは即サービスが…なんてことも起こり得たかもしれないです。

 

ちなみになんで80年代に悲劇的ヒロイン物語が流行ったのかは同時の日本を調べて今の日本と比べたら答えは自ずと出てくるはずです。

 

そんな中でもこの内容をやり通そうとしたこの作品を僕はこれからも応援していきたいなと思いました!