虹ヶ咲2期総合感想
はい、どーも今回は虹ヶ咲スクールアイドル同好会2期の最終回が放送されたので感想を書いていきたいと思います。
最初に結論から言わせてもらうと本当に面白くて、ここ数年で見たアニメの中でもダントツで面白かった作品です!その要因をいくつかに分けて説明します。
新しい3人の新キャラの扱い
2期から追加で参加することになったキャラ、栞子、ランジュ、ミアの三人ですがこの三年の扱いに関しては放送前に結構なネックがありました。この三人は虹ヶ咲の原作にあたるスクスタにおいても問題行動の数々を引き起こしておりそのためアニガサキスタッフの力を持ってしても三人の扱いには苦労するのではないか…と放送前には思っていました。
ですがいざ始まってみれば三人の扱いもとてもよく新曲はどれもとても魅力的でした。
ランジュは自分の中に確たるものを持ちつつもどこか心の中に脆さを抱えているようなキャラに見えました。
特に栞子との関係でそれが顕著に出たように思います。3話で栞子に対して見せた表情や7話で栞子が同好会に加入することになった際見せた寂しげな表情など、彼女の考えである「私は一人でもステージに立つ!」というと、ともすれば孤独な考え方が現れていました。
後ランジュがクォーツのライブを見たさいの「私には出来ないライブ」って言った際に鉄血のマクギリスが三日月に言った「私には出来ない生き方だ」って台詞が被ったなぁ…個人的に#虹ヶ咲
— アムレット【日々成長】 (@amulet_ot13) 2022年4月16日
補足すると機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズに登場するマクギリス・ファリドは主人公である三日月オーガスを引き込もうとしましたが断られました。そして彼はこう言いました。
「ルプスレクス(主人公機の名称)狼の王か。そうか狼とは群れるもの。私には出来ね生き方だ」
彼の生き様とランジュの行動のそれは何処か僕には似ているように見えました。
ただマクギリスが幼少期から虐げられ自身の力以外は信じられなかったのに対してランジュは友達を失うことに対する恐怖から孤独を選んでいました。
しかし彼女にはそんな孤独を受け止めてくれる仲間たちが近くにいてくれました。だからこそ彼女は同好会に加わることが出来たのだと思います。
栞子は姉がスクールアイドルとして失敗したと思い込んでしまい、そのために人は適性のあることをすることで満たされ幸せになれるというような考え方を持っていました。
それはある男の境遇に似ていました。
その男はある女性と結婚を考えていましたがその世界では子供は作れないカップルは結婚が認められないというルールがあり、彼らは結ばれることはありませんでした。
その時その男はこう思いました「始めから正しい道を知り、それを選べば人は失う苦しみは哀しみからも解放される」と
栞子もまた姉である薫子の境遇を見て似たような考えを抱きましたが、姉の言葉を聞いてそれが自身の誤解であると気づきました。
彼女のソロ曲である「EMOTION」の中にあった歯車、そしてそれが動き出したという演出は彼女の中で止まっていた時間が動き出した…という意味が込められていたように思います。
ミアは過去に歌えなかったという経験から歌うことよりも自身が曲を作りランジュにその曲を歌ってもらうことにより音楽に関わることにより自分の存在意義を確立しようとしました。
しかしそれは同時にランジュとの関係はビジネスパートナーという歪ともいえる関係でした。
しかし璃奈や同じ音楽科の侑との交流の果てに彼女はその殻を破ることできました。
とこのように三人ともスクスタ版の設定を生かしつつもキャラ改変をしすぎないという展開がなされ、これだけでも本当に脚本やスタッフの力を垣間見ることができました。
ユニット展開によって見えた新たなる側面
三人に対して既存のメンバーである9人はそれぞれユニットを組みました。その中にて一期では見えなかった彼女たちの新しい側面を見ることが出来ました。
僕がその中でも印象に残ったのは「宮下愛」に関係した話です。
一期のときの彼女はスポーツや勉強ができ、コミュニケーション能力も高いというまさに完璧超人とも言える存在でした。
しかし二期においてそんな彼女の弱さが演出されました。
愛が幼少期から慕ってした女性である「川本美里」が愛に対して抱いていた感情。それは愛の心をかき乱しました。果林の挑発的は言葉により愛は本来の自分を取り戻すことが出来ました。
他にも璃奈ちゃんの成長を垣間見ることが出来たりなど既存9人の成長なども見れて良かったです。
個人的はお話ですが、僕がアニガサキ2期に対して懸念が一つあったとしたら新規の3人の描写が多くなりすぎて既存の同好会のメンバーや演劇部部長などを魅力的なサブキャラたちの活躍が薄くなってしまうことを心配していましたがそんなことはなかったです。
同好会だからこそできたこと
今までのラブライブ作品は基本的にラブライブと呼ばれる大会に出て優勝することを目標としていました。
ですがこのスクールアイドル同好会は一期の時点でラブライブに出ないという選択をしていました。
それどころは本編中においてラブライブに出場しようとする他のスクールアイドルを応援するという行動をとりました。
これは部ではなく同好会だからこそできたものであり、その設定を最大限を生かした行動だったと思います。
他にも侑ちゃんに関係したことだったりとスクールアイドル以外のメンバーがいたこともまた本編の違った展開をすることが出来ていました。
まとめ
放送前から楽しみにしていた本作ですがいざやってみたら本当に毎週楽しみであり同時に終わってほしくない!って心から思える作品でした。
まだ5thライブがありますがそこで今後のアニメに関する何かしらの展開が発表されることを期待しています。
今回はここまでです。それでは皆さんお疲れ様!